白良浜海開き、今年も「本州で一番早い」5月3日に 和歌山

海水浴客でにぎわう白良浜=昨年7月、和歌山県白浜町
海水浴客でにぎわう白良浜=昨年7月、和歌山県白浜町

例年、関西各地からの行楽客らでにぎわう和歌山県白浜町の白良浜(しららはま)の海開きについて、井澗(いたに)誠町長は27日の記者会見で、昨年に引き続き5月3日に行うと明らかにした。最終決定は町商工会、南紀白浜観光協会、白浜温泉旅館協同組合と協議するが、すでにこの3団体は歓迎する意向を示しているという。町や関係団体は「本州で一番早い海開き」としてアピールする。

白良浜の海開きは、過去には6、7月に行われてきた。平成12~28年は5月3日に実施したが、29年以降は7月に変更。令和2年と3年は5月3日に戻す方針だったが、コロナ禍でそれぞれ7月23日、7月1日になった。昨年、5月3日の海開きが平成28年以来6年ぶりに実現した。

政府は今年1月、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけを5月8日から、結核並みの「2類相当」から季節性インフルエンザと同等の「5類」に引き下げると決定している。

井澗町長は会見で、よほどのことがない限り5月3日に海開きを実施するとの意向を表明。「早い夏、長い夏、これは大きな効果がある。インバウンド(訪日外国人客)への効果も期待している。5月からやれば相当、反響が大きいと思う」と述べた。

今年の白良浜の海水浴場開設期間は、海開きの5月3日から8月31日までの予定。町によると、開設期間が同じだった昨年は、一昨年の令和3年(開設期間7月1日~8月31日)の1・7倍となる29万2945人の海水浴客が訪れた。

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