Skiftによると、欧州旅行委員会(ETC)がこのほど実施した調査で欧州の旅行者の多くが少なくとも今後半年間は旅行費用を節約するするつもりがないことがわかった。

調査は昨年12月に実施したもので、過去3年間で宿泊を伴う旅行を2回以上したことのある6000人超から回答を収集。欧州でも生活費の高騰に悩まされている状況ではあるものの、旅行への消費を減らすと答えたのは23%に留まり、これに対して横ばいは59%、増やすは16%となった。

旅行以外の項目では、食品は旅行とほぼ同程度の傾向が示されたが、ショッピングやレジャーアクティビティは削減が40%を超えるなど消費先を取捨選択している様子が見られた。また、旅行中の行動でも宿泊費や食費などを削ろうとする以降も示されたという。

一方、Tripadvisorの調査でも対象者の78%が昨年と同じかそれよりも多く旅行への支出を予定していると回答。他を削ってでも旅行費用は維持しようとする姿勢が見られた。また、年内に3回以上の旅行を計画している回答者が全体の半数となって前年より25%も多くなったほか、より長い旅行を好む傾向も出た。

インフレを受けて必需品以外への消費(discretionary spend)を減らしたと答えた人の割合も、米国で38%、豪州で36%、インドで34%、英国で30%などとなったが、日本は8%に留まっている。