大学生就職内定率84・4% 前年より上昇「観光・宿泊業で採用意欲回復」

文部科学省=東京都千代田区
文部科学省=東京都千代田区

今春卒業予定で就職を希望する大学生の就職内定率は、昨年12月1日時点で前年同期比1・4ポイント増の84・4%だったことが20日、文部科学、厚生労働両省の調査で分かった。昨年10月時点に続いて前年より回復し、平成8年の調査開始以降6番目に高い。

文科省担当者は「新型コロナウイルスの影響を受けていた観光・宿泊業などで採用意欲が回復した」と説明した。

調査は国公私立大62校を抽出して実施した。男女別では男子82・8%、女子86・5%。文理別で見ると文系が1・8ポイント増の83・9%だったが、理系は0・6ポイント減の86・7%となった。

地域別では関東の内定率が最も高く89・9%(3・2ポイント増)。北海道・東北82・4%(4・3ポイント増)、中国・四国79・3%(3・9ポイント増)、九州86・4%(4・4ポイント増)も上昇となったが、中部80・9%(2・8ポイント減)と近畿80・4%(2・0ポイント減)は落ち込んだ。

短大は69・4%(6・6ポイント増)、専修学校(専門課程)は69・8%(0・4ポイント減)だった。

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