エアアジア・フィリピン、マニラ―成田線就航 23年2月
【マニラ=志賀優一】格安航空会社(LCC)のエアアジア・フィリピンは2023年2月1日から、マニラと日本の成田国際空港を結ぶ直行便を就航すると発表した。日本路線は12月6日に運航するマニラ―関西国際空港の路線に次ぐ2番目となる。新型コロナウイルス対策の渡航制限が緩和されるなか、観光需要の取り込みを急ぐ。
エアアジアのマニラ―成田線は毎日運航する。すでに航空券の販売を開始しており、12月4日まで新規就航に合わせた特別運賃で販売する。エアアジア・フィリピンのリッキー・イスラ最高経営責任者(CEO)は「マニラ―東京(成田)線を加えることで、23年の早い段階で国際線の運航を完全に回復できるよう準備している」と意欲を示した。
競合のジェットスター・ジャパンもマニラ―成田線の運航を控えている。12月15日からマニラ―成田線を約2年9カ月ぶりに再開する見通しだ。
フィリピン観光省によると、2月に外国人観光客の受け入れを再開して以降、11月14日時点でフィリピンへの訪問者は200万人を超えた。国別では米国や韓国、オーストラリアなどが多い。日本からの観光客はまだ出遅れており、LCC路線の就航・再開で訪問客増加が見込まれる。
日本にとってもフィリピン人観光客は重要だ。家族や同僚と大人数で旅行することが定着しているほか、英語が堪能で食材などにも特に制約がないため、自治体やホテルなどは特別な言語対応の準備をせずとも受け入れやすい利点があるためだ。
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