スリランカ、観光客回復道半ば
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スリランカ観光発展局(SLTDA)によると、10月に同国を訪れた観光客数は4万2026人と前年同月比85%増だった。2020年は新型コロナウイルス関連の規制で、観光客がゼロの月が続いていた。劇的に客足が戻ってきたかにみえるが、新型コロナや連続爆破テロ(19年4月)前の18年10月比では3割未満にとどまる。
スリランカはロシアのウクライナ侵攻に伴う国際商品市況の高騰などを受け、22年に入って経済の混乱が広がった。政権に対する国民の抗議活動が激化し、7月には大統領が辞任に追い込まれた。一連の政情不安も、観光回復の重荷となっているようだ。
(ムンバイ=花田亮輔)