高知市中心部にあるオーテピア横の市有地「西敷地」の再開発で、事業者の公募にビジネスホテルを運営する「東横イン」1社だけが応じたことが24日、わかった。市が、市議会まちづくり調査特別委員会で報告した。同社の計画によると、12階建ての複合ビルを建設し、子育て世代が立ち寄れる遊び場などを併設したホテルを建設する。

 西敷地は2013年に閉校した追手前小跡地の一部(約2500平方メートル)。市は6月、複合施設を整備する民間事業者の公募を開始。4者が参加表明書を提出したが、その後2者は辞退した。1者は参加資格を満たしていなかった。

 同社が市に提出した事業提案書によると、総投資額は約21億円。土地は50年間の定期借地契約を結ぶ。全229室の宿泊特化型ホテルの入る複合ビルを建設し、1階は屋内ボルダリング施設など子育て世代向けの遊び場に、2階は地元情報を発信するギャラリーなどとして使う。約50人の従業員は地元で採用する。

 市は11月14日に公開プレゼンテーションと審査をし、11月末に優先交渉権者を決める。同社から提出された提案概要書と模型は、11月11日まで市役所本庁舎1階と、市商工振興課のホームページ(https://www.city.kochi.kochi.jp/soshiki/128/nishishikichi-release-proposalbrief.html別ウインドウで開きます)で公開する。(羽賀和紀)

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