入国前オンライン手続きと新型コロナ水際対策を統合 11月1日から

新型コロナウイルスの水際対策が大幅緩和された国際線の到着ロビーでは、スーツケースを手に行き交う外国人観光客の姿が目立った=11日午前、羽田空港(岩崎叶汰撮影)
新型コロナウイルスの水際対策が大幅緩和された国際線の到着ロビーでは、スーツケースを手に行き交う外国人観光客の姿が目立った=11日午前、羽田空港(岩崎叶汰撮影)

河野太郎デジタル相は18日の閣議後会見で、訪日外国人観光客や海外から帰国する日本人が、入国に必要な検疫や税関などの手続きをオンラインで済ませることができるウェブ上の支援サイト「ビジットジャパンウェブ」について、新型コロナウイルス感染症の水際対策で陰性証明などを登録する「My(マイ)SOS」(入国者健康居所確認)の機能を11月1日から統合すると発表した。

オンライン入国前手続きの一元化の取り組みの一環で、マイSOSは11月14日で提供を終了する。

ビジットジャパンウェブでは検疫と入国審査、税関申告に関する必要事項を事前入力しておけば、窓口で書類の提出が不要になる。一方のマイSOSでは、新型コロナワクチンの接種証明書や出国72時間前の検査証明書などを出国前に登録すれば、入国時の検疫手続きの一部を事前に済ませる「ファストトラック」ができる。

入力情報の中には、パスポートの内容や帰国日といった共通事項もあり、統合によって入力回数が減り、利便性が向上する。

河野氏は会見で「ビジットジャパンウェブで入国に必要な(ウェブでできる)手続きをできるようになる。空港でもスムーズに通れるので、到着前に確実に入力してほしい」と呼びかけた。さらに「税関や入管など必要なものについても一元化していくことになる。外国からのeビザや免税購入もいずれ一元化したシステムにしたい」と述べ、さらなる機能拡充に意欲を見せた。

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