全国旅行支援「“便乗値上げ”には厳正に対処」斉藤国交相

先週から始まった、政府の観光需要の喚起策、「全国旅行支援」をめぐり、SNS上では一部の宿泊施設であらかじめ割り引き分を上乗せして料金を設定する、いわゆる“便乗値上げ”が行われているのではないかといった指摘が出ています。
これについて斉藤国土交通大臣は、現時点で報告は受けていないものの、不当に価格を上げる行為がないよう事業者に周知していく考えを示しました。

今月11日にスタートした「全国旅行支援」について、SNS上では「ホテルや旅館が便乗して値上げをしているのではないか」といった声が上がっています。

こうした指摘について、斉藤国土交通大臣は、18日の閣議のあとの記者会見で「必要な人手の確保などで値上げが必要な場合もあり、必ずしも値上げのすべてが不適切とは言えないものと考えている。一方で“便乗値上げ”については、需要の創出を支援する趣旨を逸脱するものであり、認められるものではない」と述べました。

そのうえで、斉藤大臣は「そうした事実が確認された場合は、都道府県ともしっかりと連携して厳正に対処していきたい」と述べ、現時点で報告は受けていないものの、不当に価格を上げる行為がないよう事業者に周知していく考えを示しました。