タイ 入国の際の規制なくなり観光業回復に期待高まる

タイでは新型コロナウイルスの非常事態宣言が解除され、1日から入国の際の規制がなくなり、観光業の回復に期待が高まっています。

タイでは、9月30日に2年半にわたって継続してきた新型コロナウイルスの非常事態宣言が解除され、1日から入国の際にワクチンの接種証明などを提示する必要がなくなりました。

また、日本を含む外国人観光客のビザなし滞在の期間が当面、最大45日間に延長され、感染拡大前、年間およそ4000万人の外国人観光客が訪れていた観光業の回復に期待が高まっています。

首都バンコクの観光名所の寺院ワット・アルンで土産物店を営む女性は「観光客がさらに増えて、元の水準まで売り上げを戻したい」と話していました。
一方、バンコクのチャオプラヤ川でクルーズ船を運航する会社は、これまで最大の顧客だった中国人観光客の客足が回復する見通しが立たないため、インドからの観光客にターゲットを絞っていて、乗船したインド人観光客200人余りをインドの料理や音楽でもてなしていました。
運航会社のチャトリー・ワンパニットクン代表は「規制が続く中国人が来ることができない今、インド人がビジネスを支える最大の顧客だ。今後、世界からの観光客が戻ってきてほしい」と話していました。