8月の国内ホテルや旅館の客室稼働率 感染拡大以降 初の50%超

8月に国内のホテルや旅館などに宿泊した人の数は、観光庁が発表した速報値で、去年の同じ時期よりも49%増えました。また、客室の「稼働率」は、新型コロナの感染拡大以降、初めて50%を超え、宿泊施設の利用が徐々に回復しています。

観光庁が発表した速報値によりますと、8月に国内のホテルや旅館などに宿泊した人の数は、延べ4672万人で、去年の同じ時期よりも49.3%増加しました。

また、客室の利用割合を示す「稼働率」は、全国平均で50.1%となりました。

稼働率が速報値で50%を上回るのは、コロナ禍で宿泊者が大幅に減った、2020年3月以降初めてだということです。

これは、
▽3年ぶりに夏休みの期間に行動制限がなかったことや、
▽観光需要の喚起策「県民割」が下支えしたことが主な要因です。

10月11日からは「県民割」に代わって、全国に対象を拡大する「全国旅行支援」が始まるため、観光業界では秋の行楽シーズンを迎え、ホテルや旅館に宿泊して観光する人の数がさらに増えることを期待しています。