PhocusWireによると、多くの企業が業務渡航などにおける気候変動対応を優先事項として捉えるなか、従業員の行動変容を促すためにゲーミフィケーションを活用する例が登場した。

業務渡航におけるゲーミフィケーションは、出張者に報酬を与えて出張規定を遵守させたりコスト削減に繋げたりする仕組みがここしばらく流行していたが、コロナ禍もあって本格的には浸透していない状況。一方、環境対策では地上交通による二酸化炭素排出はこれまで正確な把握ができていない分野だった。

こうしたなかで、モビリティ系スタートアップのlomobはこのほど新たに通勤や移動の際により持続可能な交通手段を選択した従業員に報酬を与えるWheelCoinアプリを発表。歩いて仮想通貨を獲得するSweatCoinやSTEPNをモデルに組み立てたもので、企業が導入すれば環境への配慮を証明する手段となるほか人材確保にも役立つと見ている。

アプリでは、より低炭素な選択肢を選んだユーザーにWheelCoinを提供。1枚のWheelCoinは1kgの二酸化炭素削減に相当し、自分の選択がどれだけ二酸化炭素を削減できたかも確認できるようになるほか他者との競争も可能となる。

記事ではサービスのポイントや航空会社との連携など、WheelCoinの今後の展開方針についても説明されている。