静岡空港の国際線の早期再開要望 旅行業3団体、県に
日本旅行業協会中部支部などは9日、静岡県に静岡空港の国際線の早期運航再開に関する要望書を提出した。「国際線の受け入れは規模の大きい空港に限定され、静岡空港を利用した海外旅行ツアーの企画・販売ができない状況にある」とし、国の関係機関に運航再開を働きかけることなどを求めた。
同支部のほか、静岡県旅行業協会、全国旅行業協会静岡県支部の幹部が県庁に出野勉副知事を訪ね、要望書を手渡した。3団体は「新型コロナウイルスに対する見方は日本ではまだ慎重だが、風邪と捉えている国もある」「(国際線の運航で)近隣の長野、山梨県からの利用客も増える」などと訴えた。
静岡空港は新型コロナの感染拡大が始まった2020年の3月以降、国際線の全便欠航が続いている。県商工会議所連合会も6月、県に運航再開を国に求めるよう要望した。出野副知事は8月、静岡空港発着便を運航する韓国の航空会社を訪ねるなど、運航再開に向けて関係機関への働きかけを進めている。