2022.09.03
# ライフ

「ホテルは旅行で泊まるもの」はもう古い!「Z世代女子」流、ホテルの新しい楽しみ方

昨今、旅行目的以外のホテル利用、いわゆるホテルステイがZ世代女性の間で注目されている。その人気の象徴となった代表的な事象として、2013年頃から登場し、長らくトレンドとなっていた”ラブホ女子会”や、コロナ禍で旅行に制限がかかる中ホテルで旅行気分を味わう“ホカンス”(ホテル×バカンスの造語)、ホテルなどで韓国旅行気分を味わう“渡韓ごっこ”などがある。

なぜいま、“ホテルステイ”が若年層女性、特にZ世代女性を魅了し、定番化しつつあるのか。今回は、弊社が運営する総合フォロワー数90万人の女性向けメディア「Sucle(シュクレ)」が、Z世代向けホテルをプロデュースした事例から紐解く。

ホテルステイに求めるものは“非日常感”とその記録

これまでのホテルステイといえば、旅行先に宿泊する際の手段としての利用が通常であった。旅行では、旅先でのレジャーや観光スポットを楽しむことが主な目的であり、単に“寝泊りする場所”としてホテルを位置づけていた方が多かったのではないだろうか。

しかし最近、そのホテル利用の意味合いが、大きな転換期にある。大学生が平日に遊びの一環としてホテルステイをしたり、SNS映え写真を“記録”し、楽しむために近場のホテルに宿泊したり。

Z世代はホテルで「映える写真」を撮って楽しんでいる(Sucle提供)

弊社のZ世代メンバーに話を聞くと、今ではホテルに泊まることは、“ご褒美としてちょっといいご飯を食べること”と感覚が似ているという。つまり、ホテルステイを楽しむこと自体が、ひとつのコンテンツとして成り立っているのだ。

 

では、彼女たちはなぜホテルステイをコンテンツとして楽しむのか。そこには“非日常感”というキーワードが浮かんでくる。

最近ではZ世代の間で、非日常感を楽しむことができるコンテンツが注目を集めており、幻想的な美術館や水族館、その世界観に入り込むことができるアニメや漫画が題材のスポットなどが人気を博している。

その背景には、生まれた時からSNSに触れ、いわゆるデジタルネイティブと呼ばれる彼女たちが、情報過多な日常から抜け出したいと考えたり、暗いニュースが続く日々から脱したいと考えたりする気持ちの表れなのではないかと考える。コロナ禍で外出が制限されてからは、現実から離れて非日常感を求める動きがさらに加速したようにも思う。

こうした理由から、Z世代の彼女たちは、“ホテルステイ“という、ちょっと背伸びしつつも、頑張れば手に届く程度のコンテンツをご褒美感覚で楽しんでいるのではないのだろうか。

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