アメリカン航空、超音速機「オーバーチュア」20機購入へ 手付金支払い

アメリカン航空、超音速機「オーバーチュア」20機購入へ 手付金支払い

ニュース画像 1枚目:開発が進められているオーバチュア
© Boom Supersonic
開発が進められているオーバチュア

アメリカン航空は2022年8月16日、ブーム・スーパーソニック(ブーム)が開発する超音速旅客機「オーバーチュア」を20機購入、オプション40機の契約で合意しました。契約した「オーバーチュア」20機分の手付金を支払い、開発を後押しします。

この「オーバーチュア」は、旅客機として65〜80席を備え、100%持続可能な航空燃料(SAF)の使用、スピードはマッハ1.7と現在の民間機の2倍での飛行をめざしています。アメリカン航空は、超音速旅客機の導入で、マイアミからロンドンまで現在の約9時間から5時間弱、ロサンゼルスからホノルルまで約6時間から3時間と、半分の時間に短縮されると期待を示しています。

ニュース画像 1枚目:7月に公表された最新のオーバチュア イメージ
© American Airlines
7月に公表された最新のオーバチュア イメージ

「オーバーチュア」の今後のスケジュールは、2024年に製造を開始、2025年にロールアウト、2026年に初飛行、2029年に初の営業飛行を実現すると発表しています。油圧操縦リグ装置(通称:アイアンバード)を使い、試験機で胴体や翼の耐久性、強度など実際の飛行時に想定される圧力を再現し、地上での検証「模擬飛行試験」をスタートしています。さらに、部品供給を受けるサプライヤーの契約も締結し、スケジュール通りの開発を目指しています。

超音速旅客機「オーバーチュア」を巡っては、開発するブームに日本航空(JAL)が投資し、機材導入の権利を保有しているほか、ユナイテッド航空が発注しています。

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