斉藤国交相「準備は進めている」 延期の全国旅行支援

斉藤鉄夫国交相
斉藤鉄夫国交相

第2次岸田改造内閣で国土交通相に再任された斉藤鉄夫氏は15日、内閣改造後初めてとなる記者会見に臨んだ。新型コロナウイルス感染「第7波」の影響で、実施が延期されている全国を対象とした新たな観光需要喚起策「全国旅行支援」について、「感染状況の改善が確認できれば速やかに実施していきたい。準備はきちんと進めている」と述べた。

この日の閣議後会見は10日の内閣改造で国交相留任が決まった後の最初の会見となった。斉藤氏は「引き続き2つの点を頑張りたい」として、国交省による建設受注統計の不適切処理問題からの信頼回復、知床観光船事故を受けた安全確保の体制整備を挙げた。

また、岸田首相から指示を受けた項目として、自然災害への対応強化、ポストコロナ時代を見据えた観光業の活性化や支援などを列挙。そのほか「リニア中央新幹線をはじめとした高速鉄道、高速道路などの地方を結ぶインフラ整備」を挙げた。

一方、7月前半の実施を予定していたが、感染状況の悪化に伴い延期となっている全国旅行支援については、国内の感染者数が今月14日まで9日連続で前の週の同じ曜日を下回っている現段階においても、引き続き感染状況を見極めていく考えを示した。

また、この日に発表された国民総生産(GDP)をめぐり、同省による建設受注統計の不適切処理で過去にさかのぼって数値が訂正されるなどの影響が出たことを問われ、「国民の皆さまにご迷惑をかけたことを改めて深くおわび申し上げる」と陳謝。「しっかりと信頼を回復できるよう体制を拡充、整備して、政府全体とも連携を取ながら統計改革を進めていきたい」と述べた。

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