那覇空港、2年4カ月ぶりに国際線が再開 関係者からは喜びの声

沖縄はいま

沖縄タイムス
[PR]

 韓国の格安航空(LCC)のティーウェイ航空は2日、ソウルと那覇を結ぶ定期便を再開した。那覇空港国際線の定期便の運航は2020年3月以来、2年4カ月ぶり。同日午後2時ごろに到着した乗客は、横断幕を掲げた観光関係者らから歓迎を受けながら「沖縄の旅が今から楽しみ」と笑顔。久しぶりに来県した待望のインバウンド客の姿に、県や観光業界の関係者からは喜びの声が上がった。

 那覇空港に着いた乗客52人が到着口に姿を現すと、待っていた観光関係者が大きな拍手で出迎えた。

 乗客のうち18人は添乗員付きのパッケージツアーに参加する観光客で、国際通りや北部地域などを観光する予定。ツアーバスを運行する進吾(豊見城市)によると、空港から出発するバスの中ですぐにPCR検査を行うなど、感染対策を徹底しているという。添乗員で韓国の旅行会社ハナツアーのキム・キョンミンさん(41)は「沖縄はいい所。みんな楽しみにしている」と話した。

 韓国在住で3人の子どもたちと一緒に帰省した那覇市出身の女性(36)は「那覇行きの直行便が停止してからは大阪経由で帰っていた。2時間程度で帰れるのでかなり快適」と喜んだ。

 県文化観光スポーツ部の大城清剛観光振興課長は「県の観光産業にとって今回の1路線再開は大きな一歩。今後段階的に路線の回復に努めたい」と話した。

 県によると、現時点では那覇空港を結ぶ国際線の再開を予定する他の航空会社はないという。国際線航空会社16社で構成する那覇空港国際線航空会社連絡会の大兼連理副幹事は「この再開は後に続く航空会社にとってのロールモデルとなると思う」と期待を込めた。

 ティーウェイ航空は週3往復でソウル-那覇路線を運航するが、新型コロナ感染拡大による影響で16日以降は運休を予定している。(沖縄タイムス)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

沖縄はいま

沖縄はいま

続く本土との溝、揺れる米軍基地問題。沖縄でいま、何が起きているのか。[もっと見る]