プリンスホテル、22年秋大阪・淀屋橋進出 万博も見据え
西武・プリンスホテルズワールドワイド(東京・豊島)は2日、今秋に大阪市内で宿泊特化型のホテル「プリンススマートイン大阪淀屋橋」を開くと発表した。同社として大阪市内への進出は初で、大阪府内では2002年に撤退した「守口プリンスホテル」以来となる。
ホテルは大阪メトロ淀屋橋駅から徒歩1分の距離に立地する。繁華街やビジネス街へのアクセスが良く、出張と観光の2つの需要を見込む。「スマートイン」が開業する建物は現在、ユニゾホテル(東京・港)がホテルとして運営している。プリンスは運営権を引き継ぎ、新たな設備などを一部導入して開業する。
「スマートイン」は平均宿泊単価が1万円前後と、同社の国内ブランドで最も安いブランド。デジタル技術を活用して宿泊客と従業員のやりとりを極力減らしており、20~30歳代を主要の顧客層と見込む。
プリンスの担当者は「大阪市内は新型コロナウイルス感染拡大前、需要に対してホテル数が少なかった。万博も控えて商機がある」と語る。大阪を含む関西圏は訪日客が回復すれば、再びホテル不足になる懸念がある。同社は4月からホテルを所有せず運営に特化する戦略に切り替えており、積極出店しやすくなった。
関連企業・業界