「将来像見えず不安」JR九州社長 ハウステンボス売却検討で

 旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)が長崎県佐世保市のリゾート施設「ハウステンボス(HTB)」の売却を検討していることに関して、出資するJR九州の古宮洋二社長は28日の定例会見で、県などが誘致を進めるカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の計画も踏まえ「将来的にどうなるのか見えないのが一番不安」と語った。
 古宮社長は、HISからHTBを売却する可能性があるという打診があったことを明かし「中身はまだ分からない。いろんな詳細の話があったら、社内で考えていきたい」との考えを示した。海外ファンドが売却先として有力視されているが、売却先についての説明は受けていないという。
 HTBは九州の観光資源。JR九州が運営するホテルや鉄道事業への影響について「HTB自体がどうなるのか心配だが、影響がなく、逆にプラスになっていけばいいと思っている」と述べた。


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