この夏注目の旅行先 検索TOP3に「淡路島」「京都」 傾向は?国内でも遠出したいニーズ(1/2 ページ)

» 2022年07月27日 07時30分 公開

仕事に役立つ調査データ:

消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。

 経営コンサルティングを手掛けるヴァリューズ(東京都港区)は、全国の20歳以上の男女を対象に、「今夏の旅行予定に関する消費者アンケート」を実施した。この夏注目の観光地について「観光」と掛け合わせた検索ワードのランキング上位10位を見ると、淡路島・大阪・北海道・東京といったエリアの検索者数が22年夏に向け増加していることが分かった。また、各旅行サイトへのアクセス数が前年に比べ、増加傾向にあることも分かった。

photo ヴァリューズは、全国の20歳以上の男女を対象に「今夏の旅行予定に関する消費者アンケート」を実施した(画像はイメージ)

 「観光」のワードと掛け合わせた検索ワードランキング1位は「モデルコース」、2位は「京都」、3位は「淡路島」となった。4位の「おすすめ」を除き、5位以下も具体的な地名が続く。5位「名古屋」、6位「大阪」、7位「北海道」、8位「沖縄」、9位「東京」、10位「静岡」となった。

photo 「観光」と掛け合わせ検索ワードランキング(出所:プレスリリース、以下同)

 同社のインターネット行動ログ分析ツール「Dockpit(ドックピット)」を使用し、約250万人の消費者の旅行動向を分析した。その結果、コロナ禍で「国内でもできるだけ遠出をし、少しでも海外旅行気分を味わいたい」というニーズから、北海道と沖縄が長期旅行先として検討に上がりやすく人気である傾向があるという。

 このほかにも、ヴァリューズは「北海道への注目がより高まっている要因の一つとして、『どうみん割』が挙げられる」と分析する。

「どうみん割」と「おきなわ彩発見キャンペーン(県民割)」の公式サイトのユーザー数推移

 「どうみん割」と「おきなわ彩発見キャンペーン(県民割)」の公式サイトのユーザー数推移を見てみると、22年夏に向け「どうみん割」の増加が見られた。「沖縄は県民限定なのに対し、北海道では道民に加え東北6県在住者も対象であることや、乱立する「県民割」の中で目立つキャンペーンタイトルであることが、訪問者数の増加に影響しているのではないか」と同社は分析する。

photo 「どうみん割」と「おきなわ彩発見キャンペーン(県民割)」の公式サイトの訪問者数推移

夏の旅行の予定は?

 夏の旅行の予定について尋ねたところ、22年は「国内旅行を予定しており、既に予約済み」という人は16.2%と、コロナ禍前の19年調査時の16.9%に近い水準まで回復した。また20年と21年は「旅行は検討していない」と答えた層が62.0%、69.9%と右肩上がりで増加したが、22年は55.3%と下落した。海外旅行予定は1.1%とコロナ禍前の6.1%には戻ってきていないものの、国内旅行では夏の旅行に意欲的な人が増えている傾向があった。

photo 旅行の予定・予約の有無
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