ヒルトンは7月25日に新たなマーケティング展開について発表し、旅行においてどこに行くかと同じくらい「どこに泊まるか」が重要とアピールする一連の動画広告も公開した。

マーケティング戦略では、同社として初めて「ブランドプラットフォーム」を設定。ブランドプラットフォームとは、ブランドのビジョンやミッション、バリュー、キャラクターなどを包括するもので、消費者や株主、従業員、求職者など全方位に一貫したブランディングを実施していくためのもの。ヒルトンでは「Hilton. For the Stay」をブランドの中核に据え、ホテルでの滞在そのものの価値を打ち出していく。

新しい動画広告でも、通常の旅行広告がビーチなどデスティネーションの映像を多用するのに対してホテルを前面に押し出し、コロナ後の需要急増で混乱が懸念されたり、民泊などでは滞在先の体験が約束されなかったりするのに対し、ヒルトンでは確かな価値が得られる点をユーモアを交えてアピール。また、パリス・ヒルトンさんも起用した。

まずは米国のテレビ広告から開始し、英国やアジア太平洋、中東などにも展開していく。なお、ブランドプラットフォーム戦略では、ソーシャルメディアやインフルエンサーの活用も積極的に取り組んでいくという。