冷房中のドア閉鎖を義務化へ フランスの店舗、無駄を削減
フランスで、エネルギーの浪費を減らすため、店舗でエアコンを使う間はドアを閉め、ネオンの照明は制限するよう指示が出される。環境問題の担当大臣が24日、明らかにした。
こうした規則は、すでに国内の一部で実施されている。
アニエス・パニエ=リュナシェ・エコロジー移行相は、それを全国に拡大する方針を、仏紙ジュルナル・デュ・ディマンシュに語った。
また、今後数日のうちに、エネルギーの無駄使いに関して2つの政令を出すとし、次のように説明した。
「1つ目は、街の規模に関わらず、午前1~6時のイルミネーション広告の禁止を拡大する」
「2つ目は、エアコンと暖房の使用時にドアを開けておくのを禁止する」
エコロジー移行相は、現地ラジオ局RMCでは、エアコンをつている時にドアを開けたままにするのは「ばかげている」と語った。
ドア開けっ放しは罰金10万円
エアコンに関するルールを破った店舗は、最高750ユーロ(約10万円)の罰金を科される。
ネオンサインの禁止規則は、人口80万人未満の地域ですでに施行されている。ただ、空港や駅などは対象外となっている。
ロシアがウクライナを侵攻して以来、ヨーロッパではエネルギー価格が急騰している。
エネルギー大手シェルは、ロシアからヨーロッパへのガス供給が大幅に減少し、対応に苦慮している現状では、欧州連合(EU)内でエネルギーを配給制にする可能性を排除できないと警告している。
フランスでは猛暑が続いており、冷房の需要が高まっている。