上海で店内飲食再開 市トップは再任

李強・上海市党委書記(共同)
李強・上海市党委書記(共同)

【北京=三塚聖平】中国上海市で29日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて禁止されていた飲食店での店内飲食が再開した。当局が感染リスクが低いと判断している一部地域で、飲食時間を1時間半程度に制限するといった感染対策の徹底が求められている。

上海市のロックダウン(都市封鎖)は6月1日に解除され、約1カ月で店内飲食再開にこぎ着けた。これまでは持ち帰りや宅配が中心。客は72時間以内のPCR検査の陰性証明が必要。上海ディズニーランドも30日から営業を再開する。

一方、上海市の共産党委員会は28日の全体会議で、同市トップの李強(りきょう)・党委書記の再任を決めた。約2カ月間に及んだ都市封鎖で矢面に立たされた李氏をめぐっては、更迭の可能性もささやかれていた。

習氏が総書記続投を狙う今秋の第20回党大会に向け、李氏は党最高指導部の政治局常務委員入りが取り沙汰された。ただ、上海封鎖をめぐり李氏の責任を追及する声は根強く、李氏の昇格は見通せない。

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