マカオ、事実上の都市封鎖 コロナ感染拡大でカジノ閉鎖
【香港=木原雄士】マカオは11日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、域内の経済活動を止める事実上の都市封鎖(ロックダウン)に入った。主力産業のカジノも閉鎖した。6月以降、全市民を対象にPCR検査を6回実施したが感染拡大に歯止めがかからず、さらに4回の検査を実施する。
マカオは香港と同じ「一国二制度」が適用される中国の特別行政区。6月中旬から変異型の感染が急拡大し、人口約68万人のうち1500人超が感染した。中国式の「ゼロコロナ」政策に従い、厳しい防疫措置をとる。
マカオ政府の発表によると、11~17日の1週間、スーパーマーケットなど生活維持に必要な分野を除き、企業活動を停止し、市民には自宅待機を求める。6月下旬に映画館やカラオケ店などの娯楽施設を閉鎖したが、感染が収束しないため、カジノ閉鎖に踏み切った。
10日から全市民を対象に2日に1度、計4回の検査を始めた。全市民向け検査は直近1カ月弱で10回となる。
11日の香港株式市場では金沙中国(サンズ・チャイナ)や銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント)などカジノ関連株がそろって急落した。
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