日本最大級のOTA「エアトリ」がAmazon Payを導入
コンバージョン率の改善にも貢献

他にもAmazon Payの導入効果が

　Amazon Payの導入メリットは世界水準のセキュリティやコンバージョン率の改善にとどまらない。ビジネス需要の取り込みにも効果があった。「エアトリ」ではビジネス需要を取り込むために、たとえば国内航空券を搭乗時刻の2時間前までオンライン購入できるようにしているが、村上氏は「空港に向かう移動中にスマートフォンを使ってチケットを購入する。そんなアクティブに飛び回るビジネスマンのニーズにAmazon Payはピッタリ合っているのではないでしょうか」と話す。

数クリックで決済まで完了するので、スマートフォンからのチケットの購入でも予約落ちすることが少ない

　このほか村上氏はAmazon Payを利用する顧客層が、「入金率が高く、入金までのリードタイムも短く、予約落ちすることが少ない」との傾向も、好ましい点として挙げている。

　旅行会社にとっては、顧客情報をマーケティングに活用できるか否かも気になるところだが、顧客の同意があればAmazon Payを利用した顧客情報を旅行会社が活用することも可能で、キャンペーン情報などを顧客にメール通知することもできる。逆にAmazonが参照するのは、「いつ・どのサイトで・総額いくらのAmazon Pay利用での購入が行われたか」といった決済情報のみ。旅行会社の「自社サイトの購買状況が筒抜けになってしまうのでは」といった心配は無用だ。

　経済産業省は19年10月の消費税率引き上げに伴い、需要平準化対策として、20年6月までの9カ月間に限り、中小・小規模事業者によるキャッシュレス決済手段を使ったポイント還元等を支援している。このチャンスを逃さずに、今後避けて通れないキャッシュレス化を実現するためにも、初期費用ゼロ円*で迅速に導入できるAmazon Payは、検討に値する選択肢となるはずだ。
*別途開発費がかかる場合があります。