日本航空、メルボルン線は業務渡航などに期待-コナ線も勝算
▽コナ線はFITの取込強化、「ハワイの新たな価値」を提供
9月15日から約7年ぶりに運航を再開するコナ線については、運休して以来、日本・ハワイともに再開を要望する声が強く、長きに渡り再開を検討してきたことを説明。牧野氏は「FITが増えて旅行者のニーズが多様化するなか、ホノルル以外の地点に就航することで、お客様にハワイの新たな価値を提供していきたい」と意気込みを示した。ターゲットは日本人のなかでも「ホノルルに慣れ親しんだお客様」で、ホノルルとコナの組み合わせに加えて「コナのみに滞在する新たなお客様も取り込みたい」とした。
日本/コナ間については、昨年12月にハワイアン航空(HA)が週3便で羽田/コナ線の運航を開始したところ。牧野氏は「収益性は十分見込める。勝算があると考えている」と語り、旅行商品を造成しやすいよう1日1便で運航する点を強調した。また、フルフラットシートを搭載した「JAL SKY SUITE」のビジネスクラス24席、シートピッチを拡大した「JAL SKY WIDER」のエコノミークラス175席によるB767-300ER型機を使用する点もアピールした。
19年春に首都圏とホノルルを結ぶ路線にエアバスA380型機を導入する予定の全日空(NH)との競争については、NHが羽田と成田からのみホノルル線を運航しているのに対して、JLは成田、羽田、中部、関空の4空港から運航していること、ホノルル線とコナ線の2路線を運航することをアピールしていく考えを示した。
今後はハワイ州観光局(HTJ)と協力し、コナ線の認知度の向上と販売促進に努める考え。なお、HTJはJLの就航については「隣島のプロモーションを実施しているなかで、非常に嬉しく思う」とコメントするとともに、「オアフ島には興味がないがハワイ島には行きたい、というお客様もいらっしゃるはず」として、新規需要の開拓に期待を示している。