国内旅行業況、16年3Qは3ポイント増、ふっこう割で九州回復
▽次期は10ポイント増を予想、北海道新幹線は効果切れ
10月から12月までの3ヶ月間については、国内旅行全体で10ポイント増となる0ポイントを予想。旅行会社からは「USJや東京ディズニーランドなどのテーマパークは相変わらず人気」とのコメントがあった一方で、「関西・関東方面の宿泊施設の確保が厳しく、伸び悩んでいる」との声も挙がった。そのほか「北海道新幹線による需要増は北陸のときほどではない」との意見もあったという。
業態別では「インハウス」が10ポイント減のマイナス2ポイントとなるほかは増加する見込み。最も増加が予想されるのは「リテーラー1」で、21ポイント増の0ポイント。次いで「リテーラー2」が13ポイント増の4ポイント、「総合旅行会社」が13ポイント増の0ポイント、「国内旅行ホールセラー」が10ポイント増のマイナス18ポイント、「ネット系旅行会社」が11ポイント増のマイナス33ポイントとなる見込みだ。
方面別で最も伸び率が高いのは、山陽・山陰で7ポイント増のマイナス15ポイント。九州は4ポイント増のマイナス32と予想した。一方、北海道は新幹線の需要低下により14ポイント減のマイナス9ポイントと見込んだ。
顧客層別では「ファミリー」が9ポイント減のマイナス14ポイント、「教育」が1ポイント減のマイナス17ポイントを予想するものの、その他はすべて増加する見込み。「シニア」は6ポイント増の5ポイント、「職場」は6ポイント増のマイナス11ポイント、「サークル・親睦」は5ポイント増のマイナス12ポイント、「招待・報奨」は5ポイント増のマイナス18ポイントとした。
17年1月から3月までの3ヶ月間については、国内旅行全体でマイナス9ポイントを予想。なお、JATAは次期(10月から12月)から訪日旅行市場を調査するため、新たな業態別区分として「訪日旅行系旅行会社」を追加する。