現地レポート:台湾、台中の魅力発掘で地方送客を
台中メインの商品造成へ、「台湾のウユニ」や「虹の村」
台中のみの人気スイーツ店や台湾一の夜市で食体験
台湾への旅行で絶対に外せない要素が「食」であることに異論はないだろう。台中ならではの「食」の体験として、今回の視察した中でユニークであったのは「宮原眼科」だ。眼科と飲食というのも妙な取り合わせだが、ここは1927年に日本人の宮原さんが開業した眼科の建物を、名前はそのままにリフォームしたアイスクリーム屋で、訪問した平日の昼間でも数十人の行列ができる人気店だ。
アイスは全54種類、チョコレート味だけでも18種類も揃えられている。90元で1種類を購入でき、チーズケーキやかぼちゃの種などのトッピングを1種類選択するスタイルで、アイスを2種類にするとトッピングは3種類選べるようになる。ちなみに代金も、2種類ならば150元とお得な設定になっている。
建物の外観、内装ともにレトロモダンなスタイルで洒落ており、アイスクリーム以外に食事もでき、さらに喜ばれそうな土産物も用意されているため、研修の参加者もツアーへの組み込みに意欲的。ただし、人気店ゆえに行列に並ばなければならない点は注意を要する。
また、台中が本場の菓子が太陽餅。今では全土に広がっているが、昔は台中でしか購入できなかったという。現在でも台中市内には数多くの太陽餅店が存在しており、1954年創業の老舗「太陽堂老店」では、太陽餅の手作り体験も可能。店舗の2階が会場で、10名以上で利用でき、1名あたりの料金は150元。全行程で1時間30分ほどで作業も難しくなく、気軽に参加できるだろう。
なお、台湾の食事といえば夜市だが、もちろん台中にもある。中でも最も大きいのは「逢甲夜市(ほうこうよいち)」だ。逢甲大学周辺の商店街が発展してできた夜市で、飲食や服飾など多くのお店が集まり、若い世代が多く集まる。夜だけでなく昼間も活気があるのも特徴で、2015年の現地調査では、台湾の人々に人気の夜市で1位を獲得したという。