カナダ、FITや若年層対策強化、AC羽田線に高い期待も-ショーケースより

  • 2013年11月14日

アルバータ州観光公社
“雪の達人”キャンペーンで冬の需要喚起

(左から)アルバータ州観光公社市場開発担当ディレクターの小西美砂江氏とアジア・ラテンアメリカ担当マーケティング・ディレクターのカレン・ソイカ氏 アルバータ州観光公社では引き続き冬の需要喚起を大きなテーマに掲げる。来年2月には、「カナディアン・ロッキー “雪の達人”ツアー」キャンペーンを実施。Facebook、Twitter、ブログなどのソーシャルメディアで発信力のあるモニターを募集し、「達人」として雪をテーマとしたアクティビティ体験を発信してもらう。昨年夏に実施した「水の達人」「山の達人」が好評だったことから、冬は雪をテーマに継続する。

 このほか、オーロラも引き続きアピール。シーズンが長く観測率も高いフォート・マクマレーだけでなく、カルガリーやエドモントンでも観測できることを伝えていく。春と夏ではハイキングやトレッキングを提案。年齢によるターゲット設定はせず、アクティブな層を取り込むことで市場の底上げをはかる考え。また、アルバータ州では石油・ガス産業などが盛んなことから、企業視察などのビジネス関連の渡航にも期待しているという。


ブリティッシュ・コロンビア州観光局
若年層需要の取り組み強化、羽田線にも期待

BC州観光局日本地区マネージャーの菊地友子氏 ブリティッシュ・コロンビア州(BC州)観光局は、最近日本人旅行者の間で人気が高まっているウィスラー、オカナガン、ソルトスプリング島を訴求ポイントとして挙げた。

 夏のウィスラーでは街歩きのほか、山間でのヴィレッジライフを提案。ワイナリーが点在するオカナガンについては、ロッキー周遊と組み合わせた商品造成を働きかける。また、バンクーバーなどから日帰りもできるソルトスプリング島は、ユニークなヒッピー文化とアートが楽しめるところとしてアピールを強めていく考えだ。

 このほか、バンクーバーやビクトリアでの食ツアーも引き続き提案していく方針。マーケット傾向としては、FITや教育旅行が増えているため、若年層への取り組みを強化していく。また、デルタ航空(DL)の関空/シアトル線が11月で運休になることから、アメリカ経由でBC州を訪問していた関西を含む西日本の需要を取り込むためにも、ACの羽田/トロント線の開設に大きな期待を示した。

 

取材協力:カナダ観光局
取材:山田友樹