JTB100周年、「守るべきもの、変わるべきもの」-記念式典から
▽「温故」-The JTB Way
田川氏によると、JTBでは「温故」のための経営や行動の指針を「The JTB Way」として定めた。これは「JTBがJTBであり続けるため」のもので、事業ドメインである交流文化産業を土台として、“グループ経営理念”“お客様に約束すること”“私達が大切にすること”“行動規範”からなる。
JTBの経営理念は「地球を舞台に、人々の交流を創造し、平和で心豊かな社会の実現に貢献する」こと。田川氏の定義によると、経営理念とは「ひとつの企業として社会における存在意義を常に問い続けるための、社内外に対する誓い」であり、その根幹部分は堅持し続けるべきものという。
JTBの経営理念も「言い回しは変わってきている」ものの、その根底に流れる“社会貢献の精神”“お客様満足の追求”“事業パートナーとのWIN-WINの精神”という3つの柱は、「創立以来変わらず受け継がれて、社員の拠り所となりすべての行動につながっている」。
JTBでは新ブランドスローガンとして“感動のそばに、いつも。”を掲げており、英語では「Perfect moments, always.」としている。田川氏は、この“完璧な瞬間”とは何かを社員一人ひとりが考え、行動することが「経営理念の3つの柱の実践となり、新たな世紀においても企業価値の向上につながっていくものと確信している」と語った。