VIVA STUDENT
海外教育旅行メールマガジン 7月号
トップページへ戻る

シンガポール政府観光局 海外教育旅行を成功させるための提案

大きな学習効果と鮮烈な思い出 充実の学校交流プログラム

文化や習慣への深い関心、英語への学習意欲が生まれる
現地の学校を訪問し、同世代の生徒と触れ合う学校交流は、独自性の高い海外教育旅行を求める学校にとって、すでに欠かすことのない定番素材となりつつあります。シンガポールでは近年、こうした学校交流プログラムへの取り組みが積極化しています。
学生同士が言葉の壁を乗り越えてコミュニケーションを取り合う学校交流は、同年代ならではの共通点や価値観、さらには文化や習慣の違いを知ることができ、学生たちに深い思い出と強烈な印象を残すことでしょう。


教育水準の高いシンガポール 交流プログラムも充実
学校交流の主な項目としては、スポーツや音楽による全体交流、班ごとに分かれての交流ゲームやディスカッション、現地学生の案内による校内見学、朝礼や卒業式など学校行事への参加、課外活動や授業の参観、伝統料理を楽しみながらの食事会、などがあげられます。多くのケースは、これらをいくつか組み合わせて、約3時間から半日のプログラムで行われています。
教育熱心なお国柄として知られ、幼いころから生徒の個性に合わせた能力開発を重点に置き、優れた教育システムを設けているシンガポール。学校の授業だけでなく、スポーツや絵画、音楽を専門家から学ぶ課外活動や、消防署や病院でレスキュー作業や介護福祉を学び、それらを生かしながらのボランティア活動も熱心に行われています。
そのためシンガポールの学校交流では、現地の生徒たちが真摯に勉学に取りくむ姿や、個性豊かに芸術やスポーツに励む様子を垣間見ることができ、それは日本の学生にとっても大きな刺激となるでしょう。



 【現地交流レポート】




響く美しい歌声 音楽がメインの学校交流
では、実際に今年6月に行われたアングロ・チャイニーズ・ジュニア・カレッジでの学校交流の様子をお伝えしてみましょう。
この学校は生徒数約400名の2年制の高等学校。過去に日本の高校とも学校交流の経験を持ち、今後も交流活動を積極的に行っていきたいと考えています。今回この学校と交流を行ったのは、中国から訪問した大連44高等学校。中国の学生合唱コンクールで優勝した経歴を持つ学校です。音楽を通してシンガポールの学生と交流を行いたいとの希望により、やはり国際コンクールで優勝経験のある、アングロ・チャイニーズ・ジュニア・カレッジとの交流を、シンガポール政府観光局が取り持つ形で実現しました。
歓迎セレモニーの後、まずは大連側の生徒の合唱披露が行われました。最初は緊張した様子でしたが、一曲終わるごとシンガポールの学生に大きな拍手で励まされ、やがて、のびやかな歌声を講堂いっぱいに響かせてくれました。それに答え、シンガポール側は多民族国家らしく、中国系、マレー系、インド系の学生が、自分のルーツの民族衣装を着ての登場。豊かな表現力とすばらしい歌唱力で、それぞれの民謡を高らかに歌い上げる様子は、とても感動的でした。
合唱交流の後は、3対3で計6名のグループに分かれ、楽しく会話をしながら学校見学が行われました。最後の伝統料理を囲んでの食事会では、全員がすっかり打ち解けた様子。あちこちでメール交換や写真撮影が行われ、笑顔あふれる交流となりました。

多民族が平和に暮らす国のすばらしさを実感
大連側の学生からは「中国系、マレー系、インド系それぞれの民族の人々が、一つになってすばらしい歌声を聞かせてくれたことが感動的でした。たくさんの民族が平和に暮らす国のすばらしさを感じました」「勉学中の英語でも、手振り身振りを交えてコミュニケーションが取れたことがとてもうれしかった」との感想が。
一方シンガポール側も「お互いの国で今何が流行っているかを話すうちに、もっと歴史や文化、国際関係についても知りたくなった。互いの国を深く理解するきっかけとなりました」と語ってくれました。

班別自主研修に現地学生が同行
さて、こうした、交流プログラムの延長として、教育旅行生の班別またはクラス別自主研修に、現地の生徒が同行し、アジア文明博物館やヘリテージセンターなどの文化施設を一緒に訪問するケースも行われています。
たとえば、多民族国家のシンガポールには、この国に根付いた中国系、マレー系、インド系の人々の文化や歴史を学ぶことができる文化施設が多く点在します。2005年に誕生したマレー・ヘリテージ・センターでは、シンガポール国家建設に果たしてきたマレー民族の歴史を学び、民族衣装を着る体験や、伝統工芸や舞踊を鑑賞するプログラムなどが組まれています。また、チャイナタウン・ヘリテージ・センターでは、シンガポールに根付いた中国移民の歴史や中国文化を学び、実際に暮らしていた家屋や伝統行事を見学できます。
さらにこれらの文化施設の周りには、それぞれの民族が実際に生活するチャイナタウン、アラブ・ストリート、リトル・インディアが存在し、活気あふれる商店や市場の様子も合わせて見学できます。こうした、スポットを両国の生徒が一緒に見学する交流プログラムでは、現地の学生たちが、伝統的な花器に描かれた模様の意味を説明したり、市場に並ぶ珍しいスパイスや果物を手に取り、教育旅行生に熱心に紹介したりする姿も見られました。

学校交流は、生徒たちのコミュニケーション能力を高めるとともに、世界の共通言語である、英語を学習する重要性を実感する機会ともなります。同世代ならではの親近感から、互いの文化や習慣をより深く理解しようという意欲も高まります。思い出深く鮮烈な印象を残す学校交流は、さまざまな学習効果をもたらしてくれることでしょう。

お知らせ
「シンガポール教育旅行ガイド」が新しく出来上がりました。

資料をご希望の方は、希望部数(1校につき3部まで)を明記の上、
ファックスにて(FAX:03−3591−1480)シンガポール政府観光局 日本支局宛にご請求下さい。
無料にて送付させていただきます。


日本語Webサイトで情報を提供しています
シンガポール政府も修学旅行受け入れに力を入れています。 シンガポール政府観光局の運営するウェブサイトでも日本語での教育旅行に係わる情報を得ることができます。ぜひご覧ください。
www.singaporeedu.gov.sg
www.visitsingapore.com
シンガポール政府観光局