VIVA STUDENT
海外教育旅行メールマガジン 11月号
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マレーシア政府観光局 海外教育旅行を成功させるための提案

大自然の都市・コタキナバルで異文化理解と交流

  "ソーラーパワーのテーマパーク"と称されるサバ州は多種多様な動植物が生息し、修学旅行先としてもクアラルンプール、マラッカなどに次いで注目を集めています。しかし、サバ州が注目されるのは、大自然だけではありません。32の民族が暮らす多民族性は、異文化理解に最適だとの評価が高いのです。修学旅行の格好のテーマに恵まれたサバ州の中でも、今回はコタキナバルを中心にアクセスの良い訪問先を紹介します。

ホームステイが本格始動、カンポンビジットのみもOK
   マレーシアの教育旅行素材として人気の「ホームステイ」がサバ州でも本格的にスタートしました。現在、受け入れを表明しているカンポン(村)の数は12。ただし、1つの村が受け入れられるのは30〜40人というところが多く、大きな村でも100人程度。ホームステイを希望する場合は、クラスごとに旅程をずらすか、他の村それぞれに分布する必要があります。
 例えばコタキナバルから1時間ほどのコプシゾン村は14軒の家で合計46人の受け入れが可能。キナバル公園を越えたシンシアン村は20軒で約100人の受け入れが可能です。また、シンシアン村近くのラナウ村はすでに多くの日本人旅行者が利用している場所。川が流れ、畑もある広い庭にはトロピカルフルーツが自生し、採取して食べることも許可されています。2軒のみの受け入れのため、修学旅行のホームステイには適しませんが、日帰りのカンポンビジットとして利用してみる価値はあります。

写真風景4
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家の中は清潔で快適。1泊でも楽しい思い出がいっぱい(コプシゾン村) シンシアン村での
歓迎の音楽とダンス
ラナウ村の伝統工芸と
バンブーダンス

文化村的な施設で各民族を理解
  コタキナバルの中心地から10分ほどの距離にある「サバ州立博物館」は、サバ州内の民族の衣装や楽器、動植物の展示がされている施設です。特に、同じ敷地内にある「文化村」には先住民族の伝統的な家屋が現物大で展示されており、見学することも可能。
 また、コタキナバルから車で30分ほどで到着する「モンソピアド・カルチュアル・ビレッジ」は、"首狩り族"として知られるモンソピアド族の家屋や古くからの儀式などの伝統文化を紹介。ここでは伝統舞踊を見ながら、ブッフェ形式の食事をとることも可能です。

昔ながらのお菓子やスナック、伝統工芸品のほか、魚や野菜、日用品、伝統楽器なども売られています

現地の生活を肌で感じられるマーケットやお祭り
写真風景4   コタキナバルでは中心部のセントラルマーケットやフィリピンマーケットが有名ですが、観光客が少なく、地域に密着したマーケットを望むなら、コタ・ベルドがおすすめです。車で2時間程度と少し離れていますが、それだけに地元の人々が多く、活気があります。毎週日曜日の午後1時までの開催です。
 また、毎年5月30日から31日まで、サバ州では収穫祭「カーマタン・フェスティバル」が開催されます。通常、お祭りは宗教や民族ごとに開催されるため、各民族が集合して大規模にお祭りをするのは、サバ州ではこの収穫祭だけです。会場のカダサンドゥスン文化協会では、常にサバ州の10の民族の伝統家屋を展示しており、無料で見学できるのですが、収穫祭では各民族が自分達の民族の家屋の前で伝統舞踊を披露するほか、伝統的な食べ物、飲み物を振舞います。コタキナバルから20分程度と、アクセスも便利です。

写真風景4
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昔ながらのお菓子やスナック、伝統工芸品のほか、魚や野菜、
日用品、伝統楽器なども売られています
カーマタン・フェスティバルは各民族が出揃い、とても華やか。
それぞれの家では家のつくりや民族の風習を英語で
質問することもできます



コタキナバル近郊の自然スポット
  シャングリ・ラ・ラサ・リア・リゾートが野生生物局と共同で運営する自然保護区は有名なスポット。密猟などの理由で親のいないオラウータンを保護し、今まで12匹を野生に返している本格的な保護施設です。以前、学生の団体旅行向けに、保護活動などを説明する特別プログラムを実施したこともあるので、詳細は同リゾートへ問合せを。
 また、ボルネオ固有の希少動物として有名なテングザルも、コタキナバルから1時間30分ほどのキリアス村でも見られます。リバー・クルーズをしながら、テングザルを見つけるもので、至近距離ではなかなか見られませんが、名前の由来にもなった長い鼻とぽっこり膨れた太鼓腹もきちんと識別できます。見学が終わり、うっすら暗くなった中を船着場へ戻る最中は、マングローブに群生する蛍も見られます。まるでクリスマスツリーのような雰囲気で、とても興味深いものです。

日本発の直行便は週5便、フライト6時間でアクセス良好
  マレーシア航空は現在、成田/コタキナバル線を週3便、関空/コタキナバル線を週2便、直行便で運航しています。フライト時間は6時間。往路は正午前後の出発、復路は早朝の到着というのも、帰国同日に帰宅できるのも、生徒の身の安全が第一である修学旅行には最適なスケジュールといえます。


写真提供:マレーシア政府観光局
*詳細はマレーシア政府観光局のホームページをご覧下さい。
www.tourismmalaysia.or.jp