| 海外教育旅行メールマガジン 5月号 | ||
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東南アジアなど高温多湿な熱帯地域へ旅行したり、暑い夏の日に観光をしていると、大量に汗をかいてしまいます。このような時に水分を取っていないと、体の中に熱がこもってしまい、いわゆる熱中症にかかって危険があります。軽症の場合は、筋肉の痙攣、めまい、疲労感、虚脱感、頭痛、失神、吐き気、嘔吐などの症状ですみますが、重症の場合は死に至るケースまであります。右のグラフは過去の熱中症による死亡者数を示したグラフです。男女とも高齢者の割合がとても多いのがおわかりいただけると思います。(グラフ2)その理由は、高齢になると喉が渇いたことを感じる"口渇中枢神経"の機能が弱まってくることと、心臓や肺の機能が若いときから比べると低下してくるために、脱水の影響を強く受けやすくなるためです。したがって、高齢者の方々には旅先の気温や湿度に十分注意してもらい、気温の暑い時間帯は観光や外出を避ける事が大切です。また、外出する際には必ず水分を携帯するようにアドバイスしてください。 団塊の世代の高齢化に伴い、高齢旅行者はここ数年で一気に増加することと考えられています。したがって、旅行中の疾病予防として水分補給の大切さがもっと強調しておく必要があるでしょう。 |
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皆さん脳梗塞という病気をごぞんじでしょうか。脳の中の血管に血の塊が詰まってしまう病気です。このグラフは、脳梗塞が発生した時間を示したものですが、脳梗塞は明け方から午前中にかけて起きることが最も多いのです。(グラフ3)理由は、寝ている間の不感蒸泄で、血液の粘り気が高まるためです。旅行中は、部屋が乾燥していたり、夕食に飲酒をすることが多いことから、普段よりも注意が必要です。予防は、「寝る前と夜中に目が覚めたときのコップ1杯の水」です。夜中に目が覚めたときに、水分を補給しやすいように、ベットの近くに水を置いておくとよいかもしれません。夜寝る前に水分を取ったほうがよいと勧めると、夜におしっこに行きたくなるので飲まないと言う人がいますが、水分を制限して膀胱を空っぽの状態にしておくと、膀胱が収縮してしまい、その刺激が脳に伝わって逆にトイレに行きたくなってしまいます。もちろん、トイレでは尿は出ません。寝る前に100ml程度の水分を取って、膀胱を空にしない方がトイレに起きにくくなるようです。 |
| 情報提供: | 大塚製薬株式会社 |
| 監修: | 株式会社日本航空インターナショナル |
| 健康管理室 主席医師 医学博士 大越 裕文 |