VIVA STUDENT
海外教育旅行メールマガジン 3月号
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旅行中の水分補給の大切さ

旅行中はスケジュールが過密で水分補給を忘れがち
  非日常を楽しむ旅行中は、観光などでスケジュールが過密になりやすいために水分補給を忘れがちになります。
  また、飛行中の機内やバス・車の中、温泉での入浴や乾燥したホテルの部屋など、旅行中は水分が失われやすい環境に普段より長くいることになります。
  すなわち、日常の生活に比べ、旅行中は脱水になりやすいと言えます。喉が渇いたと感じた時は既に脱水です。その前に、意識的に早めに水分を補給することが大切です

旅行中に最も多いトラブルは下痢
熱中症死亡数の年齢階級別累積件数(1968年から2000年)   渡航中に最も頻度の高いトラブルの一つに下痢があります。東南アジアへの旅行では3分の1の旅行者が1週間以内に下痢になると言われています。
  これがいわゆる旅行者下痢症です。旅行者下痢症は、病原菌の原因で起こることも多いのですが、普段食べなれていない脂っこい食事や香辛料の強い刺激の強い料理が原因となることもあります。また、疲労による消化機能の低下によって下痢を起こしてしまうことも意外と多いようです。
  下痢になると、水分や食事を控えてしまう方がいらっしゃいますが、これは大変な間違いです。下痢したときにもっとも大切なことは、脱水にならないように少しずつ水分を摂るようにすることです。下痢をすると、腸管から直接水分が失われる為に栄養素や電解質なども一緒に失われてしまいます。

塩分や糖分の入った飲料を取る必要が
  したがって、熱中症などの場合以上に、塩分や糖分の入った飲料を取る必要があります。また、無理のない程度に食べ物をとっておくと、下痢による栄養素不足を補うだけではなく、腸を正常な状態に回復させることにもつながります。もちろん脂っこいものや刺激の強い辛いものなどは避けたほうが良いでしょう。
  なお、下痢がひどい場合や高熱、血便などの症状がある場合は、躊躇せずに病院に行くことが大事に至らない対応です。
  余談ですが、旅行に行くと便秘になる人も多いようです。便秘は、腸に便がとどまっているうちに、水分が失われて便が硬くなってしまったために起こります。
  したがって、下痢だけではなく、便秘の予防にも水分補給が非常に大切です。


情報提供: 大塚製薬株式会社
監修: 株式会社日本航空インターナショナル
健康管理室 主席医師 医学博士 大越 裕文