【図解】東南アジア4市場の訪日客数、2020年は84%減の43万人、国際線到着便は7割マイナスに ―10年推移グラフ付き

日本政府観光局(JNTO)によると、2020年はコロナ禍で、前年比87.1%減の411万5900人だった訪日外客数(推計)。これを東南アジア主要4市場(タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア)でみると、合計で84.2%減の42万9300人で、全体に占めるシェアは10.4%だった。

国別では、タイが83.3%減の21万9800人、シンガポールが88.8%減の5万5300人、マレーシアが84.7%減の7万6500人、インドネシアが81.2%減の7万7700人だった。

国際的な人の往来再開に向けた段階的な措置として、タイが7月29日からレジデンストラック、シンガポールが9月18日からビジネストラック、9月30日からレジデンストラックが運用されていたが、需要回復には至らなかった。また、タイ民間当局はタイ政府が許可した臨時便、特別便を除き、通常旅客便の到着を禁止。シンガポール政府は海外旅行の延期勧告、マレーシア政府は活動制限令による出国禁止、インドネシアも日本に対する渡航延期勧告を発出した。

また、航空データOAG社によると、2020年に東南アジア主要4市場から日本に到着した国際線の実績合計は、便数が69.1%減の8251便、提供座席数が69.9%減の237万1346席で、7割マイナスの水準だった。国別ではタイが71.2%減/3727便、72.3%減/113万4127席、シンガポールが70.9%減/2129便、70.2%減/59万4633席、マレーシアが63.3%減/1216便、65.1%減/34万9525席、インドネシアが62.3%減/1179便、62.7%減/29万3061席。

※本グラフはコピー&ペーストで自由に転載可

12月はわずか4400人、提供座席数は85%減に

なお、2020年12月の訪日客数は、タイが前年同月比99.6%減の700人、シンガポールが99.9%減の100人、マレーシアが99.6%減の300人、インドネシアが94.4%減の3300人。一部でレジデンストラック、ビジネストラックが運用されていたものの、日本にコロナ第3波が押し寄せたこともあって、合計でも4400人とほぼ壊滅状態だった。

東南アジア主要4市場の12月の国際線実績合計は、便数が82%減の427便、提供座席数が84.5%減の11万202席。国別では、タイが84.7%減/179便、88%減/4万4826席、シンガポールが78.3%減/141便、77.2%減/4万632席、マレーシアが86.4%減/42便、89.1%減/1万390席、インドネシアが74%減/65便、77%減/1万4354席だった。

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