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ペルー、大雨に伴う主要観光地の状況

  • 2017年3月17日

 12月~3月の雨期の南米では、ウユニ塩湖の鏡張り、雨上がりに霧と虹がかかった神秘的なマチュピチュの光景等がお楽しみいただけるシーズンです。

 一方この時期は日によっては大雨が降るため、例年アンデスの村々でも多少の影響が生ずることがありましたが、特に今年はエル・ニーニョ現象による大雨の影響により、ペルー全域において土砂崩れや洪水が続いております。

 以下にペルーの主要観光地の状況について、お知らせいたします。

■ ペルーの観光地の状況
◎ マチュピチュ遺跡 (世界遺産)
 大雨等による影響、被害はありません。

◎ クスコ市街地 (世界遺産)
 雨が多くなっておりますが、例年と比べても大きな差はなく、大雨等による影響はありません。

 但し、クスコ州の標高4,000mを超えるエスピナル郡などでは季節外れの雪が降り、農作物等に被害が出ております。

 またクスコ州全体で、例年より気温が低くなっておりますのでご注意ください。

◎ 聖なる谷ウルバンバ
 一部で土砂崩れが発生いたしましたが、マチュピチュへの列車や道路に影響はありません。

 一方、雨の影響により、聖なる谷のインカ道の一部でテント泊ができなくなっているため、トレッカーは整備されている場所で対応しています。

 なお当地では、今後の雨の状況を監視するため、60人の専門スタッフを配置しております。

◎ チチカカ湖
 標高4,000m以上の場所では、大雪の影響により農作物に被害が生じております。

 また降雪によってチチカカ湖の水位が上がっており、当地では近隣住民に注意を呼びかけております。

◎ ナスカ地上絵
 遊覧飛行の発着地の一つ「ピスコ空港」に影響はありませんが、周辺の川の水位に上昇が見られるため注意が必要です。

 なお、昨日 イカ州オクカヘ市にてアンデスから流れた土砂がパナメリカンハイウエイに流れ込んだ影響で、現在通行不可能となっております。これを受け、ナスカ空港へ向かうことができません。

◎ リマ歴史地区 (世界遺産)
 歴史地区に近いリマック川の水位上昇に伴い、一部氾濫が発生している箇所もありますが、歴史地区の観光に影響はありません。

 ただし、土砂が流れた影響により浄水場の機能に障害が発生し、広範囲で断水が発生する状況となっています。

 主要観光地でも停電や断水が発生し、住民は被害を受けておりますが、旅行者が利用する交通機関に影響はありません。またホテルにおいても自家発電や貯水タンクなどで対応しているところが多く見られます。

 ペルー気象庁の発表によりますと、北部では今後も雨が続き、川の氾濫や土砂崩れが発生するとみられております。現在、ペルー北部のピウラ、チクラーヨ、トルヒーヨ、チンボート、ワラスなどでは、市内まで川の水が流れるなど大きな被害が生じております。

 現在、ペルーにご滞在中、また近日中にペルー入りをご予定の方は、最新情報に十分ご注意ください。

 ★ 参考情報
* 在ペルー日本大使館
http://www.pe.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000381.html (日本語)
* ペルー気象庁
http://www.senamhi.gob.pe/
* ペルー防災センター
http://www.indeci.gob.pe/


情報提供:株式会社ラティーノ日本海外ツアーオペレーター協会