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メコン・アワード、「ポテンシャル高い」5商品が受賞

  • 2017年3月9日

授賞式の様子 日本アセアンセンターはこのほど、今年で2回目となる「メコン・ツーリズム・アワード」の授賞式を開催した。同賞はカンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムの4ヶ国(CLMV)を訪問する、優れた募集型もしくは受注型の企画旅行商品を表彰するもので、2016年4月1日から17年3月31日までに催行済みまたは催行予定のツアーが対象。応募総数26点のなかから「ニュー・デスティネーション賞」2商品、「ユニーク・ツアー賞」1商品、「エクスチェンジ・ツアー賞」1商品、「審査員特別賞」1商品の計5商品を選定し、1商品に対して旅行会社とランドオペレーター、航空会社の3社を1組として表彰した。

 主催者として挨拶した日本アセアンセンター観光交流部長のワットゥニヨム・ドゥアンマラー氏は、「海外旅行は相手国の持続可能な観光の開発に直接貢献できる機会であり、日本とメコン地域のWin-Winな関係を確立できる」とコメント。日本アセアンセンターのネットワークを活かして受賞商品の発信をおこなうとともに、今後も同アワードを継続していきたい考えを述べた。

 また、乾杯の挨拶をした観光庁審議官の瓦林康人氏は、2017年がアセアン設立50周年を記念した観光年「Visit ASEAN @50」であることを述べ、「CLMVのツアーを表彰する取り組みは大変意義深い」と評価。さらに、昨年の日本人海外旅行者数が1711万人と6%増になったことについても言及し、「改めて業界のみなさまのご尽力に感謝したい。今後も業界の皆さまと一緒に双方向で交流を活性化させたい」と意欲を示した。

 今年のアワードでは、ニュー・デスティネーション賞に「日本航空ビジネスクラス直行便で行く!高原リゾート・ダラットと妖精の渓谷スイティエン&プチパリ・ホーチミン7日間」と「人に自慢したくなる旅 伝説の洞窟『ダトゥータウン洞窟』を訪れる旅 6日間」を選定。また、ユニーク・ツアー賞は「織りを訪ねるシリーズ・ラオス ラオスの伝統織物と世界遺産の街ルアンパバンを訪ねる旅7日間」、エクスチェンジ・ツアー賞は「ちびっ子・青少年国際交流隊 カンボジアの大地を往く!5日間」、審査員特別賞は「決定版・ラオス4都市周遊8日間」に決定した。

 受賞企業には、記念品を贈呈。また、商品の販売促進に向けたアワードロゴの使用を許可するほか、今後1年間は日本アセアンセンターが出展する旅行イベントでのパンフレット配布や、日本アセアンセンター事務所内のインフォメーションコーナーでの商品案内などをおこなうという。

 受賞商品の講評を述べた日本旅行業協会(JATA)海外旅行推進部長の權田昌一氏は、今年の選考基準について「集客実績ではなく、企画担当者の創意工夫や熱意が感じられる、ポテンシャルの高い商品を選考した」と紹介。集客実績をもとに評価しなかった理由として「数だけを求めると安売り、粗悪な商品になりがちで、旅行会社、ランドオペレーター、航空会社のいずれも利益が得られなくなり、持続可能ではない」と説明した。權田氏は、「今年はレベルの高い商品が多く審査員も大変苦労したが、来年は今年の10倍以上の応募で、さらに審査員を困らせてほしい」と呼びかけた。

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