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ノルウェー、FIT取込強化へ、自然以外も訴求

  • 2017年2月19日

ホルム氏(右から2番目)  ノルウェー政府観光局はこのほど、ノルウェーからの観光ミッションの来日に合わせて、都内で旅行業界向けのセミナーを開催した。来日した同局局長のベンテ・ブラトラン・ホルム氏は本誌のインタビューに応え、「日本市場は成熟した市場で、旅行者の傾向はグループからFITにシフトしている」と説明。特に旅行会社でスケルトン型のパッケージツアーを購入し、現地のオプショナルツアーに参加するFITが増加していることから、今後はFITの取り込みに注力する考えを示した。

 同氏によれば、2016年1月から11月までの日本人旅行者数は前年比14%増。17年も「最初の数ヶ月間の航空券の予約状況を見ると、前年よりも15%程度増加している」ことから、好調に推移する見通しという。

 17年については「ノルウェーをモノディスティネーションとしてアピールしていきたい」との考え。自然に加えてファッションや建築、料理などを「プラスアルファの要素」として訴求する方針だ。

 フィヨルドノルウェー観光協会CEOのクリスチャン・ヨルゲンセン氏は、日本人旅行者の7割がフィヨルド地域を訪問していることを説明。近年は若者を中心に、ハイキングやスキーなどのアクティビティを楽しむ旅行者が増えているという。同氏は「旅行者からは『旅行会社には今までと違うフィヨルド体験を提案して欲しい』との要望が寄せられている」と語り、旅行会社に対し商品の多様化を訴えた。

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