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全日空、平子氏が社長に昇格、篠辺氏はANAHD副会長に

  • 2017年2月16日

▽トラブルから反省、「3現主義」で現場力回復へ

平子氏  新社長に就任する平子氏は、「耐久力を発揮し、ANAが持続的に成長していける礎を築くことが私の使命」と挨拶。「『お客様満足と価値創造で世界のリーディングエアライングループになる』というANAグループの経営ビジョンの達成に向け、ANAHDと連携してNHの経営を率いていきたい」と意気込みを語った。

 同氏は「最初にやるべきことは現場力の回復」と強調。「昨年来、いくつかのトラブルを起こしたことについて素直に反省する」と述べた上で、安全運航、定時制の向上、オペレーションの安定など「徹底的な品質の見直し」に取り組む方針を説明した。また「現地・現物・現実の『3現主義』で現場を見て従業員と対話し、互いに腹の底まで納得するようなコミュニケーションをめざす」と意欲を述べた。

 中長期的な目標としては、成長の柱と位置づける国際線事業において、FSCとしての品質と海外での認知度の向上をめざす考えを語った。NHの利用者の50%が外国人で、特に米国線については共同事業を実施中のユナイテッド航空(UA)の航空券でNH便に搭乗する乗客が多いことから「NHを意識し、NHの航空券で乗ってもらう仕組みを作っていきたい」とした。


※訂正案内(編集部 2017年2月17日9時30分)

記事中の航空会社名に誤りがありました。お詫びして訂正致します。
・訂正箇所:第2ページ最終段落
誤:デルタ航空(DL)

正:ユナイテッド航空(UA)