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16年の国際旅行者は4%増の12.3億人、7年連続増-UNWTO

 国連世界観光機構(UNWTO)によると、2016年の国際観光客到着数は3.9%増の12億3500万人となった。リーマン・ショックによる減少から回復した10年以降、7年連続の増加となる。発表にあたりUNWTO事務局長のタレブ・リファイ氏は「世界的に安全・安心に関する課題があるなかにおいても、観光は顕著な強さと弾力性があることを証明している」とコメントしている。

 地域別にみると、アジア・太平洋は8%増の3億300万人で成長を牽引しており、オセアニアは10%増、南アジアは9%増、北東アジアと東南アジアはそれぞれ8%増となるなど、4つの地域すべてが伸長した。

 テロ事件が複数発生したヨーロッパは、2桁増のデスティネーションがあった一方で、減少したデスティネーションもあり、全体では2%増の6億2000万人に留まった。米州は4%増の2億100万人で、特に中米と南米がともに6%増と堅調に推移した。

 アフリカは14年から15年にかけて西部で流行したエボラ出血熱の影響から回復し、8%増の5800万人に。中東はデスティネーションによりばらつきがあり、全体では4%減と前年を下回った。なお、アフリカと中東については、入手可能なデータをもとに集計した結果だという。