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日系2社、12月の国際線旅客は7.9%増、利用率77%

  • 2017年2月2日

 全日空(NH)と日本航空(JL)の2016年12月の運航実績で、2社の国際線旅客数の合計は前年比7.9%増の147万8175人だった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は3.8%増、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は7.5%増で、利用率は2.7ポイント増の77.0%となった。

 NHは2月2日に運航実績を発表。旅客数は15.3%増の78万9339人で、ASKが8.6%増だったところRPKは13.3%増となり、利用率は3.2ポイント増の76.1%となった。方面別の旅客数は全方面で前年を上回り、最も多い「アジア・オセアニア」は20.0%増の55万6453人。「欧州」はテロの影響から徐々に回復基調にあることや、欧州発の訪日需要が好調に推移したことなどで20.3%増の6万6399人となり、最も伸び率が高かった。「北米・ホノルル」は0.7%増の16万6487人だった。

 利用率も全方面で前年を上回り、最も高かったのは「欧州」で12.7ポイント増の76.5%。次いで「北米・ホノルル」が0.6ポイント増の76.1%、「アジア・オセアニア」が1.7ポイント増の76.0%と続いた。

 NHの16年通年の実績は、旅客数は12.2%増の886万4831人、ASKは12.0%増、RPKは13.3%増で利用率は0.9ポイント増の74.9%だった。方面別の旅客数は全方面で前年を上回り、「アジア・オセアニア」が14.6%増の611万2911人、「北米・ホノルル」は10.1%増の199万6613人、「欧州」は0.4%増の75万5307人だった。利用率は「北米・ホノルル」が最も高く、2.6ポイント増の77.1%。次いで欧州が0.9ポイント増の74.3%、「アジア・オセアニア」が0.5ポイント減の73.3%となった。

 なお、JLは1月25日に12月の運航実績を発表。16年の累計については、昨年4月に集計方法を変更したため公表していない(下記関連記事)。