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エティハド、欧州需要の取込強化-来夏に成田線を時間変更

  • 2016年12月21日

EYの稲場氏(右端)  エティハド航空(EY)はこのほど、12月1日から成田/アブダビ線にボーイングB787型機を導入したことを記念し、都内でパーティーを開催した。本誌の取材に応えたEY日本支社長の稲場則夫氏は、日本/アブダビ線の需要が欧州やブラジルへの乗継に集中している一方で、来年3月にはアブダビ/サンパウロ線を運休することを説明し、「今後は欧州への乗継需要に注力したい」と語った。欧州への需要は「テロによりパリを中心に落ち込んだが、少しずつ戻りつつある」という。

 EYは2017年3月からの夏ダイヤで、成田/アブダビ線の発着時間を変更。特に成田発便を大幅に変更しており、現在は成田発が21時25分、アブダビ着が04時45分となっているところを、成田発を17時50分、アブダビ着を00時25分とし、午前2時台にアブダビを出発する欧州線への乗継利便性を高める。EY営業本部長の中村正彦氏は「欧州には朝に到着するため、到着後にスムーズに観光できるようになる」と利点を強調。旅行会社に対してさらなる活用を呼びかけた。

EYのボーイングB787-9型機
 EYのはこの日のパーティーで、B787型機の詳細について説明。座席数はファーストクラス8席、ビジネスクラス28席、エコノミークラス199席の計235席で、ファーストとビジネスには2メートル超のフルフラットシートを導入した。また、エコノミークラスを含む全クラスの機内エンターテイメントで、地上で放映中のテレビ番組を視聴できる「ライブチャンネル」を提供する。

 機内食については、ファーストでは専門のシェフが、ビジネスでは「フード&ビバレッジマネージャー」が担当。両クラスともに、乗客が好きな時間に食べられる「Dine Anytime」メニューを用意した。

 稲場氏は「EYが成田線にB787型機を導入したことは旅行会社にも知られており、反応は良い」と喜びを示した。今後はB787型機の設備やサービスの詳細を旅行会社に対してアピールしていく考えだ。

 成田線の夏ダイヤ以降の運航スケジュールは以下の通り。


▽EY、成田/アブダビ線運航スケジュール(17年3月26日~10月29日)
EY871便 NRT 17時50分発/AUH 00時25分着※翌日(デイリー)
EY878便 AUH 22時10分発/NRT 13時05分着※翌日(デイリー)