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海外旅行業況、16年4Qは3ポイント増-欧州、韓国が回復

  • 2016年12月15日

▽次期は全体で3ポイント増、ハワイ、欧州など改善

 JATAは2017年1月から3月までの3ヶ月間について、海外旅行全体で3ポイント増のマイナス29ポイントを予想。旅行会社からはヨーロッパについて「需要が全体的に弱いが、コンサートなど目的が明確なツアーは集客が見込まれる」という声が挙がった。一方、円安傾向を不安視するコメントも寄せられたという。

 業態別では「ネット系旅行会社」が25ポイント増のマイナス25ポイントと最も伸長。「リテーラー1」「海外旅行ホールセラー」「総合旅行会社」が2桁増となるほか、「海外旅行系旅行会社」は7ポイント増の15ポイントとプラスを維持する見通しだ。一方、「リテーラー2」は2ポイント減のマイナス37ポイント、「インハウス」は7ポイント減のマイナス27ポイントとともに減少する見通し。

 方面別ではハワイが4ポイント増で3ポイントにプラス転換し、ヨーロッパも4ポイント増のマイナス62ポイントに改善。ミクロネシアやアメリカ・カナダも増加を予想する。最も減少幅の大きい方面はアジアで4ポイント減の3ポイント。このほか、中国、韓国、オセアニアも減少する見込みだ。

 顧客層別では、教育旅行を除く学生が9ポイント増のマイナス46ポイントと最も伸長し、OL、ファミリー、ハネムーン、60歳以上のシニアも増加する見通し。一方、商用・視察は8ポイント減のマイナス20ポイントに。一人旅、教育旅行、インセンティブも減少するという。

 4月から6月までの3ヶ月間については、全体でさらに9ポイント増を予想。マイナス23ポイントまで回復する見込みだ。