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日系2社、10月の国際線旅客は3.6%増、利用率は微減

  • 2016年11月30日

 全日空(NH)と日本航空(JL)の2016年10月の運航実績で、2社の国際線旅客数の合計は前年比3.6%増の143万5360人となった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)が4.4%増だったのに対し、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は3.6%増とASKの伸びを下回った結果、利用率は0.5ポイント減の76.7%となった。

 NHは11月30日に運航実績を発表。旅客数は10.7%増の74万1176人で、ASKは7.6%増だったところ、RPKは9.4%増となり、利用率は1.2ポイント増の74.1%となった。方面別旅客数を見ると「アジア・オセアニア」は15.3%増の50万1661人、「北米・ホノルル」は4.7%増の16万9017人と増加したが、テロ事件などの影響が続く「欧州」は3.4%減の7万498人だった。

 利用率が最も高かったのは「欧州」で、3.4ポイント減の80.8%と唯一8割を超えた。次いで「北米・ホノルル」が5.0ポイント増の77.1%、「アジア・オセアニア」が0.5ポイント増の69.3%となった。

 なお、JLは11月25日に10月の運航実績を発表している。詳細は別途記載(下記関連記事)。