日本政府観光局（JNTO）によると、2016年10月の日本人出国者数（推計値）は前年比3.2％増の145万8000人で、5ヶ月連続で前年を上回った。1月からの累計は4.8％増の1417万6600人となった。

　観光庁長官の田村明比古氏は11月16日の定例会見で、10月の出国者数について「欧州はまだ回復していないが、落ち込んでいた中国や韓国が戻りつつあり、歓迎すべき傾向」と述べた。今年の着地見込みについては「最近はまた円安になったりもしているが、このままいけば昨年より増加するだろう」とコメントした。

　なお、10月の訪日外国人旅行者数は16.8％増の213万5900人。1月からの累計は23.3％増の2011万3000人となった。観光庁は10月31日に、年間訪日外国人旅行者数が初めて2000万人を超えたことを発表している。