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米バージニア、州知事が日本の重要性強調、新素材で州立公園アピール

  • 2016年11月15日

(左から)州知事のマコーリフ氏、通商長官のトッド・ヘイモア氏、バージニア州観光局代表取締役兼CEOのリタ・D・マクレニー氏 米国バージニア州知事のテリー・マコーリフ氏がこのほど、本誌らのインタビューに応じ、日本市場の重要性を語った。バージニア州観光局は2014年から日本事務所を設けて、日本における観光プロモーションをおこなっているところ。また、マコーリフ氏はこの3年間で2度目の来日だが、マコーリフ氏によると「他の州で知事が3年間に2度も来日したところはない」といい、「バージニア州がどれだけ日本を重視しているかを表している」という。

 バージニア州観光局によると、米国の首都エリアであるバージニア州とワシントンDC、メリーランド州への2015年の日本人訪問者数は約50万人。10年前と比較すると27%増に上り、特に日本事務所を開設した14年以降は好調に伸びているという。マコーリフ氏は「全日空(NH)が成田/ワシントン・ダレス線を長年運航しているなど、日本はダレスと関係の深い市場」であるとの考えだ。

 バージニア州の魅力として、マコーリフ氏は「ワイナリーが280ヶ所、ビール醸造所が165ヶ所ある。牡蠣の生産地としても有名で、さまざまな食を楽しめる」と説明。バージニアは養殖の牡蠣の漁獲量が全米3位で、11月には米国最古の牡蠣フェスティバル「アーバンナ・オイスター・フェスティバル」を毎年開催している。

 また、新たな観光素材として州立公園も提案。マコーリフ氏は「バージニア州には37ヶ所の州立公園がある。近隣の宿泊施設は安価なものからラグジュアリーなものまで幅広くあり、さまざまな人に楽しんでもらえる」とアピールしたほか、「バージニアに来れば、アウトドアとワイナリーを一度に楽しむこともできる」と提案した。

 バージニア州はこれまで、「VIRGINIA IS FOR LOVERS」をスローガンにプロモーションを実施。マコーリフ氏は「このキャッチコピーはとても浸透している。今後、日本市場においても『VIRGINIA IS FOR OYSTER LOVERS(牡蠣好きのためのバージニア)』や『VIRGINIA IS FOR WINE LOVERS(ワイン好きのためのバージニア)』として、プロモーションしていきたい」と話した。

 なお、米国への旅行に関しては、大統領選で共和党候補のドナルド・トランプ氏が勝利をおさめたことがどのように影響するか注目されているが、マコーリフ氏からの言及はなかった。

※訂正案内(編集部 2016年11月22日9時45分)
ワシントン・ダレス空港の表記を誤っておりました。お詫びするとともに訂正いたします。