モーベンピック・ホテルズ、日本で初の商談会、認知度向上はかる

  • 2016年10月5日

ジェイコブス氏  スイスの高級ホテルグループであるモーベンピック・ホテルズ&リゾーツはこのほど、日本では初めての旅行会社向け商談会の開催にともない、都内でメディアを対象としたセミナーを実施した。来日した同社副社長アジア担当セールス&マーケティングのホーガー・ジェイコブス氏は本誌のインタビューに応え、「日本市場はアジア地域で最も洗練されており、3世代旅行から女子旅、FIT、ビジネス客まで幅広い層を獲得できる市場」と述べ、今回の商談会による認知度の向上に期待。「商品造成の際に是非利用して欲しい」と述べた。

 同氏によれば、日本市場における販売経路は公式サイトが30%で、OTAを含む旅行会社が70%。ファーストタイマーの多い日本市場については、「お客様が信頼しているウェブサイトでの販売を強化するほうが有利」であることから、今後も旅行会社での販売に注力する考えだ。

 同社は今年2月にアジアでの展開強化に向けて、日本営業所を開設したところ。現在は日本での営業強化のために日本語版のパンフレットの作成などを進めており、年度内には日本語版ウェブサイトも開設するという。日本でのホテル開業については「引き続き、投資家やホテルのオーナーを探していきたい」と述べた。

 この日のセミナーでは、ジェイコブス氏が同社の現状と今後の戦略についてプレゼンテーションを実施。現在、同社が全世界で運営する85軒のホテルを2020年までに120軒へと拡大する目標に向けて、契約手続きなどを進めていることなどを紹介した。同社は今後、春と秋の年2回、商談会とセミナーを展開していく考えで、来年は東京に加えて大阪や福岡での開催を検討しているという。