ブランドUSA、映画「アメリカ・ワイルド」公開で需要喚起

  • 2016年5月22日

(左から)写真家のロウさん、ブランドUSAのマディソン氏、ガジリ氏、パブリック・ポリシー担当ディレクターのアーロン・ウディン-シュワルツ氏、グローバル・マーケット開発担当マネージャーのアナ・クラッパー氏  ブランドUSAは5月21日、全国16ヶ所のIMAXシアターで、米国の国立公園をテーマにした映画「アメリカ・ワイルド」を公開した。公開にあわせて来日したブランドUSAチーフ・ストラテジー&コミュニケーション・オフィサーのアン・マディソン氏と、グローバル・スポンサーシップ担当シニア・バイス・プレジデントのトーマス・ガジリ氏は、本誌などのインタビューに応じ、米国内には411ヶ所の国立公園があることを説明。「地域ごとに異なる国立公園の多様な魅力を訴求し、日本市場の潜在的な旅行需要を喚起したい」と意欲を示した。

 同映画は、米国の国立公園制度の制定から今年が100周年となることを記念したもので、米国では2月12日にワシントンでプレミアショーを開催。現在は全世界の約100ヶ所で上映しているという。ガジリ氏は「公開済みの国での評判はいい」と話し、米国以外での観客動員数の目標を400万人から500万人に設定していることを説明。「16ヶ所で上映する日本の占める割合は大きい」と期待を示した。

 日本ではまず、全国のIMAXシアターで約1ヶ月間にわたり公開。その後は科学館などの公共施設で上映するという。ガジリ氏は「国立公園というテーマは色褪せることがない。長い間鑑賞してもらうことができる」と話し、長期的な効果を見込んでいることを説明した。

5月19日には旅行業界やメディア向けにプレミアショーを開催。ロウさんや小澤さんが登壇した  映画に出演した写真家のマックス・ロウ氏は、同作品の魅力として「ミシガン州のピクチャードロックス国立湖岸でおこなったアイスクライミングが面白かった」とコメント。また、先ごろ本誌などのインタビューに応じた、日本語版ナレーションを務めた俳優の小澤征悦さんも「この映画は子供に見てほしい。今まで知らなかった米国の大自然に興味をもってもらうきっかけになれば」と話した。

 ブランドUSAは今年に入り、「ALL WITHIN YOUR REACH(旅の楽しみのすべてがここに)」をテーマに、米国の自然と都市を同時に体験する旅行を訴求する広告キャンペーンを展開中。マディソン氏は「中長期的な旅行需要を担う若者の需要を取り込みたい」と意欲を示した。