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三越伊勢丹旅行、富裕層向けバスに新型車2台、需要増で

  • 2016年4月7日

新型の三越伊勢丹グランドクルーザー。今回は赤と青を追加し、今までの緑とともに3色で展開する。  三越伊勢丹旅行は同社が運行しているラグジュアリーバス「三越伊勢丹グランドクルーザー」について、このほど新型バスを2台導入し、3月31日から運行を開始した。同社はこれまで、同シリーズのバスを2台保有していたが、このうち1台の運行を終了し、今後は計3台で運行する。

車内には、LEDの間接照明を設けた  同社は三越伊勢丹ホールディングスの百貨店の顧客などを対象に、国内を中心にラグジュアリー旅行を提供。バスツアーでは「グランドクルーザー」と10席限定の「プレミアムクルーザー」2台を活用している。同社企画営業部企画計画担当担当部長 兼 バス規格営業担当担当部長の山本保善氏によれば、需要の増加を踏まえてバスの台数を増やすことを決定。同社のツアー参加者は1ヶ月あたり1000名から1500名程度だが、新型車の導入により2000名から2500名にまで増やしたい考えだ。

 来年にはさらに、「グランドクルーザー」の旧型バス1台を新型に切り替える計画。「プレミアムクルーザー」についても今秋に1台増やす予定で、今後はさらに1台増やすことを検討しているという。

 新型車は赤と青の2種類を用意しており、座席は4列シートの計32席。シートピッチは48センチメートルから100センチメートルで、後部の席に行くほど広くなる。リクライニングは38度。山本氏によれば「3列シートの全24席も検討したが、キャンセル待ちが出るほど顧客が多いことを踏まえて4列にした」という。座席は合成皮革製で、可動式のフットレストやレッグレスト、アームレストを設けた。また、各席には携帯電話などが充電できるよう、コンセントを配した。

座席はアイボリーと車体の色の2色でデザイン  山本氏によれば、同社のバスツアーの参加者は70代以上の富裕層がメインで、このうち7割が女性。このためバスの後方に大型洗面台付きの化粧室を配置。座って化粧などができるように収納式の腰掛けを設け、利便性の向上をはかった。

 車内には自動格納式の大型液晶モニター画面を3台設置したほか、コーヒーメーカーを用意。バスのトランク内には60リットルの冷蔵庫も設けた。乗降口には暗がりでも歩きやすいよう、ステップライトと路肩灯を用意。このほか、傘やブランケットなどの無料貸出サービスも提供する。