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成田、羽田/米国線枠合意も「影響は一時的」、拡大めざす

  • 2016年2月21日

NAAの大塚氏 成田国際空港(NAA)取締役管理部門長の大塚洋氏は2月19日の定例記者会見で、18日に日米政府が羽田空港の国際線発着枠の2次増枠分について合意したことを受け、「一部の重複する路線で、一時的に減便や運休などがあるかもしれない」と述べ、予想される米国東海岸などへのビジネス需要などの移行を示唆した。一方で「成田は日米関係や、成長著しいアジアや中南米などを支えるネットワーク。旺盛な航空需要を背景に日米路線の需要は引き続き拡大する」とも語り、中長期的には大きな影響はないとの見方を示した。

 大塚氏は、NAAが引き続き、北米路線やアジア路線を含むネットワークの強化に向け、駐機場や固定ゲートの増設、乗継機能の強化などに取り組む考えを示した。また、航空会社との協働によるチェックインの手続きの自動化や、政府との連携による入国審査のファストレーン設置などにも注力する考えを表明。「増加する需要を支えられる輸送力は成田以外にないと考えている」と述べ、ネットワークや機能の強化に意欲を示した。