台湾南部でM6.4の地震、旅行にほぼ影響なし、ツアーは通常催行

  • 2016年2月8日

 台湾観光局と台湾観光協会によると、日本時間6日4時57分(現地時間同日3時57分)に台湾南部でマグニチュード6.4の地震が発生した。震源地は高雄市郊外に位置する美濃区で、外務省によると、高雄市に隣接する台南市ではビルが複数倒壊し、死傷者が出るなどの被害が発生。一部地域では、断水や停電も起きているという。

 台湾観光局は現地の旅行会社を通じ、南部を訪問中の外国人旅行者の安全を確認。同局によれば、震源地周辺で被災した一部の地域を除き、台湾北部や中部、東部、南部の観光地は通常通りで、旅行に影響はないという。なお、被災地では現在、関係機関が救助活動などを続けている。

 外務省ではこれに伴い、6日付で「台湾:地震発生に伴う被害および余震などに対する注意喚起」を発出。余震による建物倒壊の2次被害などについて注意を促している。

 また、8日17時までに取材をできたジェイティービー(JTB)、エイチ・アイ・エス(HIS)、阪急交通社、近畿日本ツーリスト(KNT)、日本旅行の各社のうち、阪急交通社以外は、地震発生当日は台南市周辺でのツアーを催行していなかったと回答。阪急交通社はツアーを実施していたものの、参加者の安全はすでに確認済みという。また、各社ともに、今後のツアーのキャンセルが出ていないことなどから、ツアーの催行中止や取消料の免除はおこなわないとした。